新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

何より早く

6月22日号のScience and technologyには、ちょっと懐かしいテレビ番組の話に絡めて、科学技術の進歩に関する示唆的な話が出てましたので、今日はそれについて。 かつて「サンダーバード」とか「キャプテン・スカーレット」なんていうSF人形劇がありまして…

領土と人権

6月22日号のLeadersそしてChinaには、さきごろ中国共産党付属のシンクタンク研究者が語ったと言う、チベット向けの融和的な政策についての論評や、現在中国がチベットで取っている抑圧的な政策の詳細について複数の記事が載っています。 まず、おそらくは党…

歴史を知ると言うこと

6月22日号のBooks and artsに、ちょっと気になる本が紹介されていました。 曰く、日中戦争が現在の中国における国の意識を形成する機会になった、という本だそうで、それまで連戦連敗だった中国軍が「台児荘の戦い」において初めて日本を破ったことなど、私…

期待外れだけど

6月15日号のLeaders、トップはアメリカのNSAによる盗聴や個人情報の収集が暴露された問題についての記事ですが、三番目にアベノミクスに関する失望をにおわせる記事が出ています。 日本でも各メディアが伝える通り、「三番目の矢は踏み込み不足」という批判…

ぜいたくショッピング

6月8日号のBusinessには、中国とアラブの富裕層に関するショッピングの特徴についての面白い記事が出ていました。中国は、堅調に見える経済の裏で富裕層の購買意欲にも少しずつ変化が見え始めているようで、簡単な商売はやや下り坂にあるものの、本物志向の…

とんでもない話

6月8日号のMiddle East and Africaには、日本もしくはアジアでは想像もつかないナイジェリアの自動車運転事情についての記事がありまして、なんというか、あいた口がふさがりません。 まず、死亡事故が多いこと。自動車10万台当たりの死亡者数が年間1000人を…

電気の問題

6月8日号のAsiaには、南アジアにおける宿阿の業とも言える盗電と、それを許容する電力会社の汚職という大きな問題を抱えたパキスタンの現状についての記事が出ています。 それによると、ラホールの貧民街ではあたりまえのように盗電による電力供給がなされて…

報道されない米中首脳会談の意味

6月8日号がネットで流れています。表紙の写真と、Leadersの2番目の記事が今日から行われる米中首脳会談についてのものなのですが、記事を読んでいて日本のメディアの報道とはずいぶん視点が違うことに驚かされました。 曰く、会談は取引きの機会でもあるだろ…

電車の技術革新

6月1日号のTechnology quarterly を開けると、見慣れた新幹線の写真が載ってます。何かと思って読むと、鉄道を巡る技術革新に関する話題でした。世界に広がる高速鉄道ブームがその背景にあるらしいのですが、競争の激しい自動車や飛行機に比べると、ユーザー…

釈然としない中で

6月1日号のBanyanは、先ごろ行われたマレーシア総選挙を巡る政治の虚々実々ぶりと、票数で上回りながら獲得議席数で負けた野党指導者、不人気と言われる与党そしてナジブ・ラザク首相の選挙後の発言などに基づいて、今後の展望を分析しています。 かつて副首…

そう見えるんですかね

6月1日号のAsiaには、日本を巡る記事が二つ載っています。すぐ後ろのChinaにも、抗日ドラマについての小さなコラムが写真入りで出ています。この3つの記事を通覧してみると、アングロサクソンが今の日本や日中関係をどう見ているか、おぼろげに浮かんできま…

安いだけじゃなく

6月1日号のUnited Statesには、一時期「原子力ルネッサンス」とまで言われたアメリカの新規原発建設計画が、軒並みスローダウンしている状況についての記事があります。計画が具体化した24か所の原発のうち、実際に稼働する見込みの発電機は3基のみという状…

脱貧困への羅針盤

6月1日号の表紙と、そしてLeaders2番目の記事は、いわゆるMDGsに関連して、順調に減少しつつある貧困層の人口と、今後の展望についての解説となっています。 ある意味で目標よりも順調に、世界の貧困層は減少して来ているそうで、その理由は何にも増して中国…