新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

そもそもの原因をたどれば

10月25日号のEconomic focusですが、金融危機のそもそもの原因となったアメリカの住宅ローン問題にメスを入れる動きについての記事です。アメリカで一般的なのは、債務不履行となった場合、担保としての家を取られたらそれ以上の債務を負うことはない、いわ…

1000の言葉溢れ

10月25日号、ちょっと飛んでInternationalのページにとても興味深い記事を見つけました。少数言語を話す生き残りが死んで、世界からその言葉が永遠に失われるという現象が起きていることについての話なのですが、確かに世界の途上国では征服言語(中央アジア…

国有化、思いきって

10月25日号です。ようやく出張から戻り、ネット閲覧のみと言う不自由さから解放され、時間的な柔軟性も約束されるようになりました。昨日から25日号に目を通しています。今週は特集で「企業のIT」という記事が載っているのですが、まずはなによりLeadersで…

アジアの試練と日本の立場

10月18日号をネットで拾い読みしています。Asiaでは金融危機の拡大と予測される成長の鈍化について。このうち「日本とシンガポールはすでにリセッション状態にある」との明快な分析は、「足踏み」だの「踊り場」だのという真綿にくるまれた政府の物言いに慣…

資本主義の危機

いささか飛びますが、ネットはすでに10月18日号になっていましてそのLeadersです。一発目が資本主義の危機についての論評で、Leadersの最初の記事としては珍しく長いのですが、結論からいえば金融機関の国有化をはじめ、危機に臨んで取られるべきとの議論の…

水がない!

10月11日号のAsiaですが、目立ったのは大相撲のスキャンダル(日本で報じられている事実関係とほとんど変わりません)の報道と、北京が程なく直面するであろう水不足に関する記事でしょうか。オリンピックはなんとか乗り切ったものの、このまま人口増が続け…

時間切れ

10月14日ウェブサイトの記事から。米国大統領選挙もいよいよ佳境に入り、さすがのThe Economistもマケイン氏の不利を認めないわけには行かなくなったようで、「彼は彼自身の問題に集中するのではなく、オバマ氏を引き裂くことに傾注している」との言い方でマ…

今だからこそ

10月11日号です。出張先のため、もっぱらネットで読んでいます。本だとさっさとめくれるのに、いささか勝手が悪いです。 とりあえずLeadersですが、世界的信用収縮について、カナダの選挙について、休眠技術について、そしてアフリカの現状についてとなって…

本気かも

10月4日号ですが、Economic focusは世界同時不況の元凶扱いされている米ドルの立ち直りが意外と早いだろうとの見方を載せています。途上国の方がダメージが大きい金融危機に際して、最もインフラが整っていて、最もリスクが小さいアメリカ市場にキャッシュは…

それほど揺れ動いているという

10月4日号、お約束の米大統領選特集について。United Statesのトップ記事では、経済について全米の経済学者にアンケートしたところ、経済政策の面では圧倒的にオバマ候補有利との結論が出たそうですね。またここ二三日のテレビや新聞なども金融安定化法案の…

いろんな選挙本番前

10月4日号です。ざっと概観してみると、やはり米大統領選挙前の特集が目を引きます。まだ目を通してませんが、The Economist も民主党の候補者選びの時ほどはオバマに肩入れしないのではないのかな、と思っています。ホントかどうか、明日くらいには読めると…

いよいよ本番近し

10月4日号です。やや忙しく、落ち着いて読めていないのですが、さしあたりLeadersだけ。 金融対策法案の米国下院における否決をきっかけに垣間見えた「世界が立っている崖っぷち」の話、いよいよ本番が近付いてきた大統領選挙の論点の話、デジタル音楽配信ビ…

宇宙、のつぎは台湾?

9月27日号です。Leadersはアメリカの金融危機と政府による緊急経済対策について。案の定「われわれは社会主義ではない」という共和党右派と「国民の血税をエリート救済に使うのか」という民主党リベラル派の批判がひとつになって、議会が反対に回るという予…