新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとつがダメになると

4月28日号のUnited Statesは、トップ記事で南部諸州の非合法移民問題と、共和党の打ち出した厳しい方向性についての疑問をなげかけ、Lexingtonでは大きく右旋回することで二大政党の一翼を担えるか疑問視されるまでになった共和党の変質についての疑問を呈し…

トップの交代

4月28日号のLeadersを見ています。冒頭の記事はフランス大統領選挙の帰趨と欧州の今後について。The Economistは、サルコジ現大統領を推しているという訳でもないようなのですが、オランド候補に対しては反動的で、改革を逆戻りさせるという手厳しい評価です…

為替と経常収支

4月21日号のFinance and economicsには、数年前まで何かと言うとやり玉に挙げられていた人民元の為替レートについて、技術的に妥当と言える水準に近づいてきたという論評が載っています。完全な変動相場を取っているわけでもないのになぜ?と思って記事を読…

寒い花見

今年の4月は例年になく寒いと感じていましたが、どうやら世界経済も似たような状況らしいです。 4月21日号のFinance and economics、最初の記事はWeather reportと題して現在の世界経済を天気に例えた解説をしています。アメリカ、復興需要に支えられた日本…

明日の製造業

4月21日号の特集記事後半です。 まずは、The Economist御執心の3D印刷について。そもそもは、コンピュータで設計した部品などのプロトタイプを製作するためのマシンで、私は削り出しか何かだろうとおもっていたのですが、薄い素材の積み重ねで形を作ったり、…

上っ面だけでなく

4月21日号の特集記事は、製造業の今後についてということで、興味深く読ませてもらっています。Leadersでは、3D印刷の技術がもたらすテーラーメイドの生産についての記述がありまして、目の付けどころがいかにもThe Economistだなあと思っていたのですが(現…

ミャンマー一寸待った?

4月12日号のAsiaには、改革が進むミャンマーの現状と、国軍の果している役割について興味深い記事が出ています。4月1日に行われた国会の補欠選挙でスー・チー女史率いる野党NLDが圧倒的な勝利を収めたのは記憶に新しいところですが、記事によると中国国境に…

うーんと思う話

4月21日号のUnited Statesには、科学教育の「自由化」を促すという、一見するとさほどおかしくない法律を通したテネシー州に見られるキリスト教保守派の存在についての記事があります。科学教育の自由化が意味するところは、生命の歴史に関する証拠主義によ…

第三の産業革命

ネットでは4月21日号が流れています。早速Leadersを見てみると、デジタル化が招く第三の産業革命について。第一は繊維産業で起こった所謂「産業革命」で、第二はT型フォードの生産で実現した大量生産方式だそうで、デジタル化が招く第三の革命は、3D印刷技術…

再び日本人の手に

4月14日号のBusinessには、ソニーの社長交代に関する記事が出ています。ストリンガー前社長から平井新社長へのバトンタッチは、先行きの不透明さや施策の堅実さとあいまってか、驚きは少なく静かな、そしてやや懐疑的なトーンで迎えられたようです。記事を読…

ちょっとだけ武装強化?

4月14日号のBanyanは、北朝鮮によるミサイル発射に伴い、若干ながら軍事的な備えを取った日本についての論評がなされています。The Economist的に言えば、北朝鮮のみならず南シナ海・東シナ海における中国の動きとも合わせて、本気で日本は域内の安全保障に…

エンピツ舐め舐め

4月14日号をネットでチェックしています。Leadersは、オバマ対ロムニーの構図がはっきりしてきた米大統領選挙について、スコットランド独立問題について、専門書出版業について、輸出主導型経済で欧州の優等生であり続けるドイツ経済について、経済政策の岐…

武器を持つと

4月7日号はざっと目を通してしまったので、今日はWeb版のトップ記事から。重機関銃を構えるシルベスター・スタローンの写真が印象的な記事は、カテゴリから言えばScience and technologyで、「銃を持った人間は、そうでないときよりも大きく見える」という研…

智恵と年齢

4月7日号のScience and technologyには、アメリカと日本で行われたと言う興味深い調査についての記事が出ています。読者コメントも数多く寄せられているその記事はと言うと、社会生活における智恵を身に着けるのは、アメリカ人の場合年齢が進むにつれて、と…

まさかのときのおカネ

4月7日号、Banyanはチェンマイイニシャチブに基づくASEAN+3の通貨危機対策と国際通貨基金(IMF)との関係について、1997年のいわゆる「アジア危機」から現在に至るまでの間に生じた右往左往の歴史と併せて簡潔にまとめてくれています。各国が独自に担保する危…

パンフレーション:新しい経済用語?

4月7日号のLeadersは、中国の海軍力増強に関する論評がコメント数で全記事のトップになったり、ミャンマーの補欠選挙とスー・チー女史の勝利に関する記事があったりと、ここ最近の流れそのままにアジア中心の構成ですが、ちょっと興味を引いたのは「パンフレ…

温州での実験

またまた一寸間が空いてしまいました。今日から少しずつ元に戻してゆきたいと思います。 さて、3月31日号のFinance and economicsには、中国は浙江省・温州市が「財務特区」として認定されるとの発表を行ったとの記事が出ています。それによると、ブラックマ…