新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ビッグマックを食べるなら

7月30日号は、毎年恒例の「ビッグマック・インデックス」が発表されています。各国でビッグマックがいくらで売られているかというデータに基づき、為替レートや各国の経済指標を読み解こうとするこの試みは、分かりやすさが受けて日本の新聞などでも報じられ…

ニホン化現象?

ネットで流れている7月30日号の表紙は、浮世絵風のオバマ大統領とメルケル首相というデザインで、タイトルはTurning Japanese、すなわち日本のようになる、というものです。積み重なる債務や迫りくる経済危機と、それに対して有効な施策を打ち出せない政治家…

女性の社会進出

出張が続き、一寸ご無沙汰してしまいました。さて、7月23日のBusinessには女性の社会進出に関する興味深い記事が出ています。曰く、「女性を幹部社員としている会社はそうでない会社より利益率が高い」のにもかかわらず「女性が取締役になることを法律などで…

オバマ政策の不人気

7月9日号のLexingtonは、減税廃止など金持ちへの締め付けがいま一つ不人気なオバマ政権の政策と、アメリカ経済が元来持つ風土のギャップについて面白い分析をしています。曰く、機会の均等は求めても結果の不平等は受け入れる、それゆえに金持ちは金持ちであ…

コーヒーハウスの逆襲

7月9日号がネットで流れています。 Leadersのトップは先進国で新聞を凌駕しつつあるネットメディアについて。 かつてニュースはパブやコーヒーハウスで人口を膾炙して流布されるものだった時代に広告付きの安価なメディアとして登場した新聞は、一気に広まり…

情報の洪水

7月2日号のSchumpeterは、IT社会にあふれる情報とユーザーにかかる負荷についてのお話です。いまや日常的な問題となった感がある「情報の洪水」ですが、特に気になったのは複数の問題を同時処理している人にはより大きなストレスがかかる、というくだりでし…

そんな見方もあるんだね

7月2日号のAsia、トップは議事堂内で椅子に深く腰掛け、一人天井を仰ぐ菅直人首相の写真です。身内から見放されようとも、退陣要求にしぶとく抵抗しているその様はThe Economistをして「野生化した」と言わしめるほどですが。大変興味深かったのは、さほど数…

手をかむ飼い犬

7月2日号のBanyanは、中国と北朝鮮の不思議な依存関係についての分析です。中国が北朝鮮を助けるのは韓国主導の合併によりアメリカに近い勢力との国境が近づくよりも現状のほうが防衛上都合が良いから、はクラシックな分析そのものですが、ではなぜ中国が北…