新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

そんなところで成功してるんだ!

11月24日号の特集記事はオーストリアです。あのワルツとお菓子とモーツァルトの、ウィーンとザルツブルグとそしてそして、わらじサイズの牛カツ・ウィンナーシュニッツェルの、映画「第三の男」で有名なプラター遊園地とウィーンの森の、と枕詞はいくらでも…

人種による社会的差異、あからさまな。

11月24日号の地域記事を読み進めています。中国の祝日見直し(で、メーデーを中心とした中国版ゴールデンウィークも見直される可能性)や、カンボジアの地雷被害者による障害者バレーボールW杯大会(同国は世界ランキング4位とか)、北朝鮮の建設ブームと特…

世界に望むこと

11月24日号です。Leadersのトップはイスラエル・パレスチナの両首脳を迎えてブッシュ米大統領が米メリーランド州アナポリスで開催する中東和平会議について、電子情報の普及で盗まれやすくなった個人情報、内戦が頻発するアフリカ、取り付け騒ぎを起こした英…

秋が深まるとクリムト

11月17日号のBooks and artsで一寸目が留まったのは19世紀のオーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトについての記事です。ニューヨークで展示会をやればその人気はゴッホを凌ぐほどで、21世紀になった今でも大変人気があるとの話です。私事ながら、…

光は溜まるの?

11月17日号のScience and technologyですが、スーパーコンピュータの技術が進み、核実験をせずに核兵器の効果がシミュレーションできるようになったと言う話と、女性のストレスが胎児の性別に影響すると言う話、界面通過時の速度変化を利用して光を溜め込む…

キャッシュは中国に

11月17日号の経済関係記事を通覧すると、中国経済がキャッシュをひきつけている印象をとても強くします。まずBriefingでは景気後退の気配が強まる米経済と比較して、新興経済なかんずく中国が株式市場を通じてひきつけるキャッシュの分厚さについて対照的な…

南米の今日

11月17日号のAmericasには、The Economistでしか見られないLatinobarometro(ラテンアメリカのバロメーター)という中南米各国の興味深い比較が載っています。それを読むと見えるのは、民主主義が機能しているかどうかと国の豊かさはあんまり関係ないこと、…

アメリカの変化と炭素

11月17日号です。まずはLeadersから。不況の気配が気になるアメリカ経済、環境派のもたらす保護主義、新古典派的政策をとるフランス・サルコジ大統領、行き詰まるムシャラフ政権、混迷のグルジア・サーカシビリ政権、そして何より興味を引かれたのがアフリカ…

トヨタについての分析とは

11月10日号、経済分野で目を引くのは何と言っても「Toyota」というタイトルのBriefingではないでしょうか。個別の民間企業がこれだけの紙面を使って紹介されることはあまり多くありません。記事を読むと、業界トップの座が見えてきたトヨタについての畏敬の…

Hit me with the missed,...

...when you need me. とタクシードライバーが常連客に語りかける、というくだりを読んで、それが何を言っているのか判った方はインド英語に通暁された方だと思います。11月10日号の特集記事はインドと中国における技術の進歩について、ということで、主に製…

ドリウッドって?

11月10日号前半で断然目を引いたのはLexingtonで報告されていた、歌手ドリー・パートンによるドリウッドという名の、テネシー州に作られたテーマパークの話だろうと思います。そこで出されるアップルパイの重さはひとかけが3ポンド、これはクリームを含まな…

ムシャラフ氏の憂鬱

国11月10日号のThe Economistは巻頭にムシャラフ批判の記事を載せていますが、個人的には大統領がさぞかし不本意かつ無念な思いに捉われているのではないかと思ってしまいます。民主制とは名ばかりの門閥政治と腐敗した国家の再生を目指して自ら政権を握った…

こげつきはこげつき

またまた遅配で、週末に11月10日号が届きませんでした。先週は宗教を巡る特集記事に時間を使ってしまったので、ちょうど良いと思いまして11月3日号後半の記事を少し眺めてみたいと思います。ロボット技術の軍事偵察への応用なども一寸気になる要素ではありま…

ようやく見えました

11月3日号、宗教に関する特集記事ですが、おしまいまで読んでようやくなるほど、と思ったところがあります。結論は、内政面で多民族・多宗教を内包できているアメリカが、外交面で宗教の一部を過激派として阻害することで交渉の道を阻んでいることへの警鐘、…

宗教対立・・・ちょっと論理が辛いかも

11月3日号の特集記事、「神の名において」を読み進めています。それによると、?親と違う宗教に入信する人が増えている、?キリスト教のペンテコスタル派など新興勢力が力を伸ばしている、?新興勢力では宗教の影響力が強い、?従って宗教は政治的にも無視できな…

進む宗教化

宗教化、と言うコトバが正しい日本語なのかどうか知りませんが、11月3日号はLeadersに続いて特集記事にも宗教対立に関する議論が出ています。それによると、世界の4大宗教に帰依する人々が、1900年には67%だったのが(こんな統計はどのように入手したのでし…

胎動の読み方

11月3日号です。まずはLeadersで宗教対立がもたらす戦争の火種、というような内容で一ページ。でも一寸待ってください、現在起きている世界各地での紛争に宗教が絡んでいることは間違いないとして、その真因は本当に宗教対立なの?と思ってしまいます。パレ…

ラッキー・デューブの死

10月27日号のObituaryは、南アフリカの反アパルトヘイト歌手、ラッキー・デューブの早すぎる死を伝えています。享年43歳。日本ではほとんど知られていないと思いますが、80年代から音楽を通じて反アパルトヘイト運動に貢献、現在の南アフリカを象徴する存在…