新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オバマ大統領の2012年一般教書演説

1月28日号のLexingtonは、先ごろ(1月24日)アメリカ議会で行われたオバマ大統領の一般教書演説について、辛口の論評をしています。 GMの立て直しや株価の維持向上、金融機関の経営基盤テコ入れの成功など、これまでの実績を誇り、対テロ戦争でオサマ・ビン…

「中国モデル」の今後について

1月29日号は中国特集だそうですが、前半のBriefingでは「中国モデル」がさまざまなところで見せている社会的・経済的なきしみについての記事となっています。強力な中央集権型で国を仕切ってきたこれまでの「中国モデル」がもたらしたとされる成功体験につい…

不毛の選択は不可避か

1月29日号のLeadersです。 まずは中国の繁栄と政治の曲がり角についての記事(今週は、今年予定される政権交代を見据えた中国関連記事がいくつも載っています)、米共和党大統領選候補者選びとギングリッチ元下院議長、経済の刺激役としてその役割を期待され…

おカネはどう回るかと言うと

1月21日号のLeadersです。 まずは中国など新興国でよく見られる、政府と企業が一体となった「ステート・キャピタリズム」と呼ばれる企業体の躍進ぶりについて。日本も一時期やれ護送船団だの、日本株式会社だのと言われましたが、国営企業と政府が一体となっ…

変革は穏健に?

ネットでは、1月14日号が流れています。表紙は米共和党の大統領予備選トップを走るミット・ロムニー氏です。 Leadersのトップと、その他にもいくつか彼についての記事が載っています。ビジネスでもマサチューセッツ州知事としても実績は挙げていて、人格的評…

海水温度差発電の話

1月7日号のScience and technologyには、かつてアメリカで研究開発投資がなされて挫折した、海水温度差発電の話が出ていました。これは海の表層水と深層水の温度差をエネルギーに変えて発電しようと言うシステムで、日本の佐賀大学が完成させてインドで実用…

中国高速鉄道のその後と読者の感想

1月7日号のBusinessには、中国の高速鉄道事業についての記事が、さきごろ中国で発表されたという新しい高速鉄道車両の写真とともに掲載されています。記事によると、最近ネットで列車の指定券を予約するシステムに不具合が起きたとかいうことで、昨年の事故…

依然として

1月7日号のBanyanは、福島原発の事故処理に関する進捗と、そこから得られる知見の活用に関する漠たる不安についての記事となっています。前半の技術的解説は、年末にNHKが放送した内容とさほど変わらないのですが、政府が事故終息を宣言したことと、現状にお…

男と女の比率について

12月31日号のBanyanでは、アジアに根深く広がる男尊女卑と産み分けの、ある程度改善と考えられる変化についての興味深い報告があります。曰く、かつて産み分けが幅広く行われていた韓国は、収入が増えて教育程度が上がるにつれそれが解消され、現在ではほぼ…