新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新首相への期待

ネットでは、5月24日号が流れています。表紙とそしてLeadersのトップでは、先日の総選挙でインドの政権についたBJP党首のナレンドラ・モディ氏が大きく取り上げられています。つい先日もインドについては書いたばかりで、記事の内容もさほど大きく変わっては…

中小企業天国?

5月17日号のBusinessには、中小企業、しかも個人経営のような小規模のビジネスが盛んなメキシコについての記事があります。税金対策や中小零細企業向けのさまざまな政策が、成功者をして大規模化を逡巡させるような結果を招いているのだとか。しかしながら適…

インド新政権への期待

既得権の重しは、ときに国のダイナミズムを失わせるほどで、民主主義政治のありがたいところは政権交代プロセスを経てそれを一掃できることであろう、という経験は、2009年の日本で私たちが実感したところであったろうと思います。選択肢の貧弱さは、結果的…

海外直接投資の属性

5月10日号のBusinessは、政治的混乱が続くエジプトに、しかしながら堅調に流れ込む外資とその繁栄ぶりについて紹介しています。 「アラブの春」による非軍事政権は結局長続きせず、今月行われる大統領選挙では軍との関係が強いアル・シシ元将軍が最も有力な…

次はヒラリー?

2014年もまだ半ば、なのですが、The Economistに限らずアメリカの政局は今年の中間選挙をすっ飛ばして、2016年の大統領選挙へとその焦点を移しつつあるのかもしれません。5月10日号のLexingtonは、ヒラリー・クリントン元国務長官が有力候補として注目されて…

影の銀行、について

The Economist誌の5月10日号は表紙とLeadersのトップ記事、そして特集記事が銀行ビジネス、なかんずく「影の銀行(shadow banking)」に焦点を当てたものとなっています。日本では「ノンバンク」と言われた、人のおカネを預かって運用すると言う伝統的な銀行業…

シンプルだからでしょうかね。

The Economist5月3日号のFinance and economicsには、当ブログが今年1月9日に注目したフランスの経済学者、トーマス・ピケッティの近著「21世紀の資本」の英語版がアマゾンでベストセラーになったことを取り上げ、その背景や主張に関して繰り広げられている…

第三の矢が向かう先とは

5月3日号のBusinessには、日本のメディアにはさほど注目されていないかもしれない自民党の企業統治政策に関する取組みについて、強い期待を込めた記事が載っています。 曰く、オリンパス事件を嚆矢として社外取締役の役割や、取締役会が果たすべき企業統治に…

アメリカは果たして

5月3日号のLeadersそしてUnited Statesの冒頭記事は、シリア、ウクライナそしてアジアの各地で同盟国や紛争当事国に対するアメリカの態度をつぶさに分析することを通じて、はたしてアメリカは紛争勃発に伴う同盟国への防衛義務を果たすのか?という議論を展…

ロボットはこんなことにも

4月26日号のScience and technologyには、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のステファン・エルフィング博士が研究した、ロボットによる個体同志の出会い(男と女)のシミュレーションに関する面白い記事が出ていました。博士は4体の同じ仕組みを持つロボットを…