新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

久しぶりに、日本ですけど

1月24日号のFinance and Economicsに、Early in, early outという題で久しぶりに日本の記事が出てました。最近は、アジアの出来事も日本以外の話が多くてすっかり影が薄くなった日本ですが、別にこの記事も良い話が書いてあったわけではなく、経済危機の直撃…

ぼろぼろのEUとアイスランド

1月24日号です。Middle East and Africaでは、やはりガザ停戦後のパレスチナ(ガザ地区のハマスおよび住民)とイスラエルについて、そして停戦後の平和構築についても報告がありました。それぞれ別の記事ではありますが、エリア記事のトップに三件並んだわけ…

船出のあと

1月24日号です。 Leadersは内部資産の劣化に悩む大手銀行、オバマ大統領就任、停戦なったガザ地区をめぐる政治的思惑、ロシアと市場経済(の相性?)、宇宙探査と人間とロボットの関係について。Briefingはノルウェーと政治と環境、という実はとても結びつき…

IT業界の時計

1月17日号のBusinessですが、トップ記事はIT業界が9年前の不況ほどには落ち込んでいない、と言う話。何か教訓めいたものがあったか、と思って読んでみたのですが、内容的にはリナックスなどオープンソース型のソフトや、SaaS(software as a service)などネッ…

戦争犯罪の疑いあり

1月17日号のMiddle East and Africaは、案の定イスラエルによるガザ地区侵攻に関する報告が4件、輻輳的に載っていますが、イスラエルの政局と今回の侵攻の関係、頑固に妥協を拒むハマス、メディアが伝える戦争の様子が実態として認識されてゆく報道のメカニ…

国際的コクサイ

1月10日号の、私としてはちょっと珍しくButtonwoodに注目したのですが、それは米連邦政府債の利回り低下とインフレ懸念、そうかと言って売り始めると他国からカネを借りて成り立っているアメリカ経済がとたんに回らなくなる懸念という、国債をめぐる大きなジ…

二度目の登板の難しさ

1月10日号のBusinessでは、一度退いたカリスマCEOたちが自分の会社が不調となり、再登板する事例についての分析が面白かったです。パソコンメーカーのデルや証券取引情報のチャールズ・シュワブなど、会社に自分の名前を付けたかつてのヒーローが、株価低…

中国の、農地改革

1月10日号ですが、全体を見渡すとパレスチナ問題の記事に絡んで、オバマ新大統領関連のアメリカの話題、各国の選挙や不況の話などがいつもの通りバラエティ豊かに盛り込まれていますが、日本についての話題がゼロという、最近の傾向をさらに現わす編集になっ…

100年争い続けるということ

1月10日号のLeadersですが、Leadersとしては珍しく2ページにわたりイスラエルのガザ地区侵攻について、そのほかには英国製造業の雄、ロールスロイス社の成功について(車じゃなくてジェットエンジンですが)、景気対策に予算を取られるオバマ新政権の財政、…

教育への関心

1月3日号の特集記事は「海」についてでした。気候変動、資源、漁業そして養殖・畜養など、海に関係する諸問題への鋭い切り込みは流石なのですが、できれば海洋汚染や無法化するクジラ保護活動など、これぞジャーナリズムの真髄とでもいえるところまで踏み込…

蓋棺の誉れ

1月3日号の、ObituaryではなくLexingtonですが、昨年クリスマスイブに亡くなったサミュエル・ハンチントン氏を評価する記事が載ってます。「文明の衝突」で予言された宗教に端を発する東西の対立が現実化した、とのスタンスで氏の洞察を高く持ち上げているの…

国際社会の無力

あけましておめでとうございます、と言うことも憚られる位、世界各国のメディアはイスラエルのガザ地区侵攻というニュースに塗りつぶされています。1月3日号のThe Economistも表紙とLeadersに関連記事が出ています。websiteでも最多コメントの2位と3位が…