新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

サハリン・その後

12月16日号はLeader巻頭に続いてBusinessのページでも、サハリンⅡを巡る不透明なロシアの介入について報じています。

「その男を渡してくれれば罪は何とでも見つけてやるさ」ロシア当局のエネルギー開発に関する横車(?)を、The Economist誌は税金不払いを突かれたYukosや、環境問題を突かれたサハリンⅡなど、取るに足らない問題を口実に政府の息がかかったGasopromが入ってくることになった案件へのロシア政府の対応を痛烈に皮肉っています。

確かにサハリンⅡプロジェクトは鮭の遡る川を横切るパイプラインを通すけれど。でもGaspromが入ったからと言って、即環境問題解決が図れるというわけでもないでしょうに。

北極海開発プロジェクトに外国勢の参加を認めるというプーチン大統領のコメントが披露されたそうですが、サハリン等を巡る状況がこのままでは、外資がすんなりと参加することには、ならないんではないでしょうか。

やりにくい相手、であることは論を待たないと思いますが、それともしっかり付き合って行かなければならないのが今日的な国際情勢に関与するものたちの義務、ということになるんでしょうね。ま、当たり前といえばそれまでですけど。