新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

喫煙と35時間

2月3日号はEuropeの囲み記事でフランスの喫煙をめぐる規制について報告しています。それによると、労働者の権利がこと細かく法律で規定されているお国柄らしく、たとえばユーロディズニーランドのパレードダンサーは、衣装を着てバックヤードからパーク内に入るまでの歩いている時間も労働時間だとか、会社の都合で働ける日を休みにする場合、その他の労働日すべてに1分52秒づつ労働時間を長くするとか。

そんなフランスで、このほどオフィスや公共の場所が全面禁煙になる法律が導入されたようなのですが、そうなるとビルの外に出て喫煙するための時間を労働時間から差し引くか、という話も出てくるようです。

また、吸殻を道に捨てる人が増えたため、外に灰皿を設けるかまたは労働者が吸殻を道に捨てたら雇用者を罰することにするというような案も検討されているのだとか。

The Economistの結論は、「あれやこれやと喫煙の権利を奪われた喫煙者たちは、やっぱりデモに訴えるのでしょう、もしもまだやってないとすれば。」ということですが、日本では考えられないことですね。