新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

RNA、バイオテクノロジーへの新たな関心

6月16日号のLeadersですが、トップは生物学(Biology)の世界で顕著になった新たな潮流についての俯瞰的な考察です。技術的な話は他のページで詳報されているようですが、要は長生きのカギを握るRNAについて研究が進んだ結果、新たなビジネスチャンスや競争の火種が生まれつつあるというのが現状らしいです。曰く、21世紀の生物学は、原爆などを生んだ20世紀の物理学に匹敵する存在になるだろうとのこと。その他、航空業界の近況について、EU改革の流れ、英国兵器産業の今後、パレスチナ内戦、ロシア皇帝にちなんで「ツァー」と呼ばれるさまざまな存在についてなど。今週の特集記事は航空業界および空の旅について、ということです。

昨今活況を呈するアメリカの株式市場などでも、バイオ分野にウォッチャーが集まるような現象があった(ある)と思います。すべての経済活動は、究極「長生き&良い暮らし」のためだろう、というあられもない原則論(仮説)に立ち返ると、RNAへの注目はごく自然な流れではないかと思います。日本ではいまいち注目度が低いように見えますが、ジャーナリストには科学ネタに尻込みせずに頑張ってほしいものだと思います。