新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

英語ユニバーサル

7月21日号のEuropeのトップは、退潮の止まらないフランス社会党について。人事面でサルコジ政権から何人も重鎮を引き抜かれ、ホランド党首は辞任を示唆し、次の党首は先ごろの選挙で敗れたロワイヤル女史ではないか、との観測が書かれています。同じフランスではサルコジ政権により労働時間の見直しが行われる(35時間労働が多少延長される)のでは、との観測も。あとは海洋探査船オデッセイ号(実は沈没船の宝探しが仕事)が発見した財宝についてスペイン政府が所有権を主張している話、ドイツでトルコなどからの移民とその子孫の失業や社会的同化の遅れが問題視されつつあることなど。Charlemagneでは、英語化するベルギーの首都・ブラッセルについて。元々フランス系のワロン人が居た町ですが、北部オランダ系のフレミッシュが経済面で幅を利かせるようになり、バイリンガル化した町です。EU本部など国際的な昨日を増すにつれ、仕事の場面で英語を話すことがどんどん増えているそうです。フランス語に加えて難しいオランダ語を話せないと仕事がなかった地元っ子にとって、新しい機会が現れたということでしょうか。

InternationalとBusinessでは、歴史的に重要な役割を果たしてきたバチカンの外交と軍縮を鈍化させつつあるロシアについて。レソトの繊維産業が物語るアフリカの産業化(これは興味ある題材でした)、アリタリア航空の民営化が難航していることなど。