新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

突然のブーム

3月22日号です。

Lexingtonでは、突如ブームになったアメリカ第二代大統領アダムスに関するお話。なぜ今アダムスなのか?アメリカ建国の時代、政治家は閨閥が当たり前だった頃、それでも息子を大統領にしたのは〜建国期の大統領が息子に恵まれなかったと言う巡りあわせもあって〜彼だけであること、賢夫人の効があったこと、同じく奴隷を持たない稀な大統領であったこと、その他、ブッシュ王朝からもしかするとクリントン王朝に変わるかもしれない時期にあって、ある意味でのお手本とされているところがあるとの分析です。

The Americasはゆっくりと、しかし確実に歩みを進めるブラジルと急速な経済発展とインフレが背中合わせになっているアルゼンチンの比較、もしかしてインターネットが使えるようになるかもしれないキューバについてなど。Middle East and Africaでは注目されるジンバブエの大統領選挙と人気の高い野党候補とムガベ現大統領とが、もし決選投票になった場合に大統領側が軍や警察などの暴力装置に訴える可能性があるとの指摘。融和勢力の候補も、いることはいるようですが人気の面で第三位だそうです。イランの総選挙も注目されるところ。Europeではサルコジ大統領の不人気について。派手な私生活や大統領らしくない振る舞いに加えて、約束した改革が一向に進まないことへの苛立ち、との分析です。