新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

島 耕作 The Economistに載る

だいぶご無沙汰してしまいました。

さて、8月9日号ですが。
通覧して目に付いたのはやはりハツシバ五洋ホールディングス?社長の島耕作氏が二つの記事を飾ったことでしょう。
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=11885715
http://www.economist.com/people/displaystory.cfm?story_id=11880350

一つ目はLeadersですから社会現象としての、と言う意味で分かるとして、二つ目はなんとFace valueのページです。何度も書いているように、このページは著名なビジネスマンの横顔を詳報するページで、それだけ彼が注目に値する存在だ、ということの証左であろうと思います。東電の勝俣社長まで「彼は信念の人だ。」と言ったとか。

で、実はマンガの話です、と言う解説と合わせて著者や識者(川本裕子さん)の話として「サラリーマンがなりたくてもなれない変化のありかた」としての島耕作、と言う解説がつくのですが、The Economist流の解説によると、過去のストーリーに出てきた反社会的勢力との接点や、社長の友人の会社を守るための(株主利益を毀損しかねない)行動などは、イギリスの企業社会では逮捕されても仕方ないものだ、とのこと。さらに現代の日本において彼のような反骨は社長になると言うより子会社に回るほうが真実味があるのに、社長になったという時点でリアルなビジネスマンガがおとぎ話になったのでは、と結ばれています。所詮マンガの話ですから、べつにそこまでシニカルなとらえ方をしなくても、とも思うのですが。イギリス流のいやらしさ、でしょうか?