新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

グローバル企業にとってのフロンティアとは

9月20日号の特集記事はグローバリゼーションについてなのですが、その中で「帝国の逆襲」(スターウォーズですね)というタイトルで、世界的大企業が新興市場でどのような戦略を取っているかという記事がありました。現地スタッフを登用する、現地の労働力の質を高く評価する、BOP市場経験者を役員として迎える、その他・その他。

記事の中で、「中国では、依然として多国籍企業に勤めるよりも官公庁に人材が集まりやすいのがネック」、という指摘があったのに対して、おそらくはカナダ在住と思われる中国系の方から、「官尊は儒教精神に基づく公僕の使命感がなしたもので、その考え方を誇りに思う」というような内容の投稿がありました。皮肉というわけではなく、「現中国政府の考え方はどうなんでしょうか、毛沢東は儒教を支持したのかな?」というコメントをアップしてみたのですが、さてウェブでの反応やいかに。

http://www.economist.com/specialreports/displaystory.cfm?story_id=12080723


それにしても、グローバリゼーションの話題となると日本は個人名が語られることはほとんどなくて、仮にあってもいくつかの企業がバイプレーヤー的に語られるだけですね。カネというよりもむしろグローバリゼーションという命題に対する知的貢献の少なさが災いしているような気がするのですが、たとえばアジア的な価値観とのブリッジや、米欧とアジアの交流のためのグローサリー整備など、何らかの知的貢献がもう少し出来たのではないかと思ってしまいます。なんだかちょっと残念。