新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

アメリカが、いなくても。

少し長めの出張から帰ってきました。ネット環境やら何やらで苦労したため、しばらくぶりのアップです。

さて、5月23日号は表紙に携帯電話をかけるインドの若い女性を載せていて、インドの総選挙が関心の的だったことを伝えています。

Leadersですが、そのインドの選挙が与党の勝利に終わり、現状どおり国民会議派による全方位型成長路線が続くことになったことを歓迎する記事、アメリカの地球温暖化政策として議会が審議中のキャップアンドトレード方式が「ゆるゆる」の駄策であることへの警戒をあらわにした記事、中国の経済成長が再び高い水準を示しつつあり、貿易相手国としてのアメリカがいまだ不景気から立ち直っていなくても関係ないと思わせる強さを「Decoupling 2.0」と言い表した記事などが目立ちました。

Decoupling 2.0は言いえて妙ですが(最近何でも新しいものに2.0とつけるのは一種の流行)、そのお金はどこへ回ってゆくのでしょうか。最近のテレビニュースでは新興国の株式市場が上昇基調にあるとの報道もありました。アメリカがいないならいないで、お金は勝手に動いてゆくみたいですね。