新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

地球温暖化対策の話

7月11日号Internationalに、ラクイラサミットの不調を予言するかのような〜前進するとの期待は少なかったと言えばそうですが〜話が載っています。途上国の利益を喧伝するインド交渉団の代表、シヤム・サラン氏の「責任は先進国にあり」との議論は、彼の名前を出さない日本のメディアでも有名ですが、一つの対案としてthe National Academy of Scienceが出した論文に「富裕所得者に対する排出削減義務」を課すという考え方が出ていて面白いなと思ったので触れておきます。確かに、インドをはじめとして中東湾岸諸国や中国、そしてアフリカでさえ「途上国の金持ち」の浪費的生活は、日本にいると考えられないくらいの贅沢なものだったりするので、高価のほどは分りませんが、やってみる価値はありそうに見える話です。いまや中国の中産階級は日本のそれより人口が多く、所得向上のスピードも速いわけですから、結構な現実味のある話かもしれません。ちょっと面白そうだと思いましたので。