新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

慰めにならない

金曜日なので、ネットには8月1日号が流れているのですが、しつこく7月25日号から。いつもピリ辛の短信を載せているButtonwoodでは、豚インフルエンザ(最近は「新型〜」と呼ばれることが多いですが)のもたらす経済への打撃について、対応用意が進んでいることもありそんなに多くの人は死なないだろう、経済への打撃も予想を超えるものにはならないだろうとの記事が出ています。

投資家にとって、豚インフルエンザなど外的な要因は発生時期の予測が困難なこと以外さほど心配するに及ばず、本当に心配すべきは戦争や疾病や選挙などではなく、経済に本当に打撃を与える「貸し出しに関する悪い意思決定や金融システムの中核における銀行の行きすぎたレバレッジ」なのだとの見解です。サブプライム問題がそうであったように、その問題自体は単なる引き金になるだけで、本当に経済を痛めつけるのはむしろ内的な要因ということですね。だからやっぱり、影響は出るってことになるんでしょう。

ほんとに、慰めにならない話だろうと思います。視点はなるほどThe Economistです。