新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ばれちゃった。

11月7日号のWeb版を眺めていたのですが、一寸後半の、BusinessのあとのBriefingで日本のものづくりや中堅企業の技術力に関する記事が出ていました。なぜ日本の会社が終身雇用なのか、他社と合併しても混合しにくいのか、技術水準が高いのか、株主より社内を重視するのか、と言った疑問点への回答が「それは技術力をコアとする圧倒的なものづくりの競争力を何より重視するからである。」と鮮やかになされています。電気・電子・機械などさまざまな部品分野での圧倒的シェアを持つ「中堅企業」(→この単語、英語になるかもしれません)の具体例をこれでもかというくらい挙げながらの報告は圧巻でした。案の定読者コメントも手放しで記事の品質を褒めるものが多く、日本の強みの本質が見事に暴かれたという感じです。

ということは。

外国に対してオープンでない、他と上手く交われない、または若年層の人手不足など、同時に弱点と思われる部分も曝け出されておりますので、単に読んで気持ち良くなっていてはどうしようもないわけですね。待ったなしの競争に今後どのように対応してゆくかが問われていると厳しく認識すべきでしょう。

もひとつ、一寸悔しいのはこの程度の説明なら日本人が日本人の手で行っていてしかるべきなのではないかという点ですかね。一読者としてこの点についての短いコメントをアップさせていただきました。