新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

中国とアセアンの自由貿易協定について

1月9日号のAsiaで目に付いたのが、今年1月1日に発効した中国とアセアンの自由貿易協定ですね。数年前に日本を出し抜く形で合意された時はいよいよ日本の足元に中国が迫ってきたことを実感したものでしたが、時あたかも世界第二位の経済大国というタイトルが中国に移るとされている2010年の初頭ということで、なんとも象徴的な出来事だと思います。実態的にはアセアン諸国のほうが中国との協定により獲得するメリットが多いとの見方もあり、中国の経済的な覇権を強調するようなものにはならないようではありますが。

2015年には後発途上国であるカンボジア、ラオス、ミャンマーも同列の扱いを受けるようになるとのことで、域内経済の軸はすでに日本ではないことをしっかりと認識したいと思います。