新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ツナ禁輸の回避について

Web版3月17日付の記事ですが、CITESの会議においてクロマグロの禁輸が20対68、棄権30国で否決されたという情報が出ています。前夜日本大使館で行われた大規模なレセプションで出されたマグロの寿司についての記述もさることながら、ヨーロッパとFAOの禁輸に向けた取り組みを政治的野望だと批判したうえで、投票動議を打ち出したのは何とリビアだそうで、さしあたり3年後のCITES総会までさしあたり現状維持という話になったそうです。

禁輸を強く働きかけていたのはアメリカとそしてEUだそうで、20票という数字は裏切り者が出たということではないか、と言った読者コメントもありましたが、真相は不明です。

日本のメディアには、経緯や詳細、そして各国の思惑などを伝えるものはほとんどありません、事実関係の速報だけで、このニュースがほかに与える影響等についても全く論評がないのですが、こんなんで大丈夫?と思ってしまいますね。ちなみに私の場合、自宅で食べるツナはほとんどキハダやメバチで、クロマグロにはほとんどお目にかかったことがないのですが(であれば禁輸されても影響は僅少かも)。