新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

出生率低下の悩み

9月18日号のBanyanは、出生率低下に悩むアジアの「小さなトラ」、すなわち韓国・台湾・香港・シンガポールで取られている対策のあれこれと、その実情についてのレポートです。

いずれの国も、日本やそして中国を上回る勢いで合計特殊出生率が低下しており、早晩人口収縮がはじまるだろうというレベルに来ているそうですが、韓国では産休中の給与保証が40%(日本のほうがやや上でしょうか?)、復帰後のフレックス勤務ができるようにされたのだそうですが、効果は如何?シンガポールでは「教育水準の高い女性の子供は知的にレベルが高いはず」ということで、国の肝いりで高学歴の男女を結婚させるサービスがスタートしたところ、確かに結婚する女性は増えたそうですが、出生率の上昇にはつながらなかったとか。香港では中国からの移民希望者がたくさんいて(シンガポールも事情は同じと思いますが)、子供を産まないなら移民で、という考えもあるにはあるようなのですが、香港「でさえ」抵抗感は大変強いとのこと。

どうやったところで、一度下がった出生率は上がらないもの、らしいです。日本はこのジンクスを打ち破れるのか?そのためには何をどうすればよいのか?大変考えさせられる記事でした。