新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

判っているからと言って

出張で、少しご無沙汰してしまいました。

4月16日号のBusiness辺りを見ています。先立つ記事で目を引いたのは、ワシントンのポトマック川の岸辺に咲く満開のサクラと、立ち直ったかに見えて脆弱なアメリカの経済基盤についてと言う記事でした。面白いことに、アメリカにサクラを送ったのは日本人だったそうですが(ワシントンからのテレビ中継には、常にいつもこの『サクラの言われに関するエピソード』を紹介するメッセージが入ります)、でThe Economistはと言うと、流石に保守経済誌の看板を守ったのは大きく、全体に左よりの人や既存政党を主する政治家が言うような危機対応型政策の迅速なる実現を期待する、というような内容です。またアメリカにわたって一世紀以上、もはや日本が関与した・しないと関係なく、花はワシントン観光客の心をつかまえているようです。

国際記事ではやや戻りますが、The Americasに出ているペルー大統領選挙もまた注目されるところです。予備選の上位2名までが進む本選への出場が可能とされるなど、ケイコ・フジモリ女史の健闘もあって日本でもある程度報道されてきています。選挙は、確かに何が起きるか判らないと言う要素はあろうかと思うのですが、今から最終投票日まである程度の準備を予想させるアンケート結果が届いているようです。それによると前回の覇者ガルシア大統領とフジモリ候補との差は拮抗してきているようで、何もフジモリ候補だからどうとかいう要素は少ない模様です。
The Economistは、彼女が日系人だからどうこう、という伝え方はしません。いやおそらく日本の影響が必ずしも大きくないと思ったのか、旗色鮮明にすることもありませんでした。

両記事に日本のことが、特段書かれなかったのは「判っているから」、もしくは「どうでも良いから」書かなかった、と言う程度の理由によるのではないかと思われます。であればだからこそ、日本的な問題解決方法の何たるかをインプットして、勝者の往く道を照らして上げたいものだと思うのですが。