新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ワンガリ・マータイさんのこと

10月8日号のObituaryは、先ごろ亡くなられたノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんでした。日本では、環境活動家として、また「モッタイナイ」を世界に広めようとしてくれたことなどばかりが取り上げられていますが、The Economistの紹介はちょっと違っていて、ケニアの貧しい村で生まれた彼女が学業を続けた末、博士号を取得した東アフリカ初の女性になったこと、独立後人種差別から部族差別、そして性差別へと社会問題が移り変わったケニアにおいて政治へのかかわりを深め、前政権の腐敗糾弾を含め、政治的にも女性の立場を確立することに尽力したことなど、ちょっと違った側面を書いてくれています。別れだ旦那さんによると、強い女性だったということも。

いずれにせよ、惜しい人を亡くしたな、と言う気がします。合掌。