新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

真のピンチとは

10月15日号のBusinessには、命綱の電子メール送受信でミソをつけたカナダのResearch in motion (RIM)社のピンチに関する記事が出ています。会社の名前を知らなくても、ブラックベリーといえば「ああ、あのちょっと変わったケータイか」と思われる方は少なくないと思います。

ブラックベリー。カテゴリーとしては一応スマートフォンに数えられるこの機械の特徴は、いわゆるqwerty配列のキーボードがついていることで、iPhoneなどタッチスクリーン上の仮想キーボードを扱う方式のスマホとは入力方法が根本から異なります(タッチスクリーン機能はついているらしいですが)。

キーボードがハードで付いていること、の違いはやはり文字情報の入力にあると思うのですが、であればメール等を中心としたビジネスユースには有利であろうと思われるところにこの送受信トラブルですから、結構ダメージは大きかったのではと思います。でもそれだけが問題の原因ではないようです。

実はRIM社も競合他社の例にもれず、独自のアーキテクチャに基づくタブレットPCを発売していたのだそうですが、iPadが今年46百万台、アンドロイド系のタブレットが11百万台も売れたのに対して、わずか70万台しか出荷できなかったとのこと。どうやら真のピンチはこちらに起因するのでは、と思ってしまいました。