新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

実地研修の大切さ

12月3日号のBusinessには、アメリカの名門ハーバード大学ビジネススクールが、ついに学生を現場に出す研修をカリキュラムに取り入れた、というニュースが出ています。現場・現実・現物を何より優先させるというのは、製造業における管理のイロハでして、その考え方が染みついている人間からすれば「何を今更」と聞こえなくもありません。でも。

ハーバードビジネススクールと言えば、いち早くケーススタディをその柱に据えて、事例を通じた教育という手法が有名でしたが、教室での議論からついに現場へと足を踏み出す、と言うことのようです。今年の夏に入学する期の学生が最初の実験台だそうですが。

それにしても、と思ったのが、学生一人当たりの年間授業料が84,000ドル(650万円超)ということで、さすが世界一のビジネススクールは学費も半端じゃないですね。優秀な子供がこの大学院へ行きたい、と言ったとき、学費負担に耐えられる家庭はそう多くはないのではと思います。アメリカでは大学生自身が学費を調達するためにローンを組んで苦しんでいる、というような報道も目にした記憶があります。一般の大学はいくらなんでももう少し安いと思うのですが。