新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

終わりの始まり:ロシアにおける

3月3日号のLeadersからです。

内容は、ロシアの大統領選とプーチン政権が示す終焉のきざしについて、企業規模と生産性について、北朝鮮の核問題について、中国の資産規制について、選挙違反と対策について、というものですが、判りやすかったのはロシア・プーチン政権の成功と、それにより変化したロシア国民が求める民主化について行くのが難しくなっているプーチン政権、という絵姿の読み解きですかね。他方で、彼と彼の政策を支持する人がいまだ数多いことにも注意を払うべきだろうと思います。なぜなら、多数を取らないと勝てないシステムにおいて、変化のきざしは決して多数を規定しないから、なのですが。ゆえに、プーチン政権の終焉ではなく、最長あと12年後に訪れるであろう同政権の終わりが始まった、としか言えない状況なわけで。変化を期待する人にはせつなく寒い日々が続く、ということでしょうか。ま、記事も言っていますがプーチンもバカではないので(ちょっとうらやましい)、政権自身の変化もありえる話とは思いますが。