新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

反原発デモについて

ちょっと間が開いてしまいました。
7月21日号のAsiaには、日本の首相官邸前や代々木公園で行われている反原発デモに関する報道があります。で、読者コメントが意外に冷静で、日本の民主主義が事態の透明性確保に好作用を及ぼすことを期待するという原発推進派からの支持もあったり、世界は意外としっかり日本のことを見ててくれているんだなあと言う、変な感想を頂いてしまいました。

原発デモと対峙しても対決できない民主党政権は、考えてみれば原発を推進するとしても最大限の透明性確保を優先するはずで(そうしないと本当に自民党コピーになってしまいます)、マクロ的な視点からすればこれまた意外なことに、福島後の原発再稼働に携わるための政権としては理想的な立ち位置にある政権だったということになるのかもしれないと思ってしまいました。ミクロ的には求心力低下云々が言われる野田政権ですが、20万人の声を新時代の、透明性の高い原発管理に繋げていってほしいと思います。それこそが自民党政権ではできなかった対応だろうと思われますので。