新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

Huaweiを知っていますか

8月4日号のLeadersと特集では、中国のエレクトロニクス・通信大手の華為技術有限公司が取り上げられています。特に電話機の分野ではエリクソンを抜いて世界最大のメーカーになった同社は、世界各国で14万人の従業員を擁する超大企業なのですが、日本で華為とかファーウェイと言っても、なかなか認知されないところがまだあるのではないかと思います。

同社が人民解放軍と近いことから、セキュリティ管理の面でぬぐい去れない不安があることや、競合他社たる欧米のメーカーがこぞって中国の下請けに仕事を出していることから、そもそも情報通信分野では中国抜きでビジネスを考えられなくなっていることなども触れられていますが、読者コメントにもあるように、低価格品のコスト競争力で大きくなった(なりすぎた?)新興企業というものが、多様なサービスへの要求やハイエンドの商品提供要請にどこまで応えられるのか、というのが今後の視点になってくるように思います。

日本に根付いていないこと、とほぼ同義のこの課題に、同社が今後どのように応えて行くのか、ひとつの見ものではありますね。