新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ミャンマーの暗部

3月30日号のAsiaには、ミャンマー西部の都市シツウェ周辺で悪化する治安と、イスラム系のロヒンギャ族に対する政権の対応が問題解決につながっていない状況に関する報告記事が出ています。日本からの投資が相次ぐ同国では、以前から少数民族問題が課題の一つとして認識されていましたが、ロヒンギャ族の場合はミャンマー人からすれば以前からの居住者ではなく不法な移住者という整理になっているようで、この辺りも問題の解決を難しくしているのかなと思います。

ミャンマーの場合、国の真ん中を南北に流れる大河・イラワジ川があって、ヤンゴンネピドーなど主な都市は川の東側にあります。他方でシツウェは西側、それもバングラデシュにほど近い国の西端に位置する訳ですが、このあたりの地理も微妙な影響をおよぼしているのかもしれません。