新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

電車の技術革新

6月1日号のTechnology quarterly を開けると、見慣れた新幹線の写真が載ってます。何かと思って読むと、鉄道を巡る技術革新に関する話題でした。世界に広がる高速鉄道ブームがその背景にあるらしいのですが、競争の激しい自動車や飛行機に比べると、ユーザーの目に映る技術的進歩は比較的ゆっくりであるものの、時代の進歩とともに鉄道技術もしっかりと成長しているようなのです。そのエネルギー効率やコストの安さは注目に値するもののようで。

ブレーキ技術の進歩や貨物鉄道の積載荷重に関する解析などは、まあそうですねと言う感じの話(素人には今ひとつピンとこないところもある)ですが、たとえばブレーキ時の力を使って発電する、と言うシステムを聞けば「ああ、ハイブリッドカーと同じあれか」と想像力は働きます。記事によると、電気というのは貯めておくのが難しい性質があるのだそうで、ハイブリッドカーはバッテリーに充電しますけど(結構なロスが出ている)、鉄道の場合は発電した電気をそのままパンタグラフから他の電車に送って使ってもらうことが出来るので、システムとして考えた場合のエネルギー効率がぐっと良くなるらしいです(なにせ素人なので、表現の適切さについてはご容赦ください)。→そう考えると、ハイブリッドカーについても発電したらバッテリーに貯めずに他のクルマに流したほうが効率的なのかも?

その他にも、高速鉄道とローカル鉄道をランデブーさせて、乗客がドック経由で乗り移る「ムービングプラットフォーム」なんていう構想もあるようです。リニアモーターカーが実現する時代には検討されて良い話かもしれません。

日本は国土が狭く山も多いため、大陸で鉄道がもたらす効用には桁の違いがあるのだろうと思います。だとしたら、訴求すべきは省エネ性、なのかな。