新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

何がいけないのか、判らない状態とは

The Economist誌1月30日号のLeadersトップ記事は、今年11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて加速される各党の候補選びに関する記事です。いささか訳のわからない状態が発生しているのは共和党で、支持率トップには相変わらず放言でショーマンシップを発揮するドナルド・トランプ氏が居て、保守強硬派のテッド・クルーズ氏も強い人気でこれに続く、という構図になっています。

記事がいささかやるせなさを匂わせる記述なのは、現状どの先進国よりアメリカ経済が良い状況にあること、失業率や凶悪犯罪も減少する向きにあることなど、アメリカが保守強硬派の登場を望むべき状況にあるのかと言われれば決してそうではないと言うことだろうと思います。

一体何がいけないのか、その原因が判りにくい状況というのがしばしば発生したりするものですが、今のアメリカ共和党と無責任ともいえるこれら候補の台頭は、ある意味でその典型なのかなと思って状況を観察しております。