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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

保全され続ける核の脅威

ネットでは5月28日号が流れています。

Leadersのトップは北朝鮮の核問題についての分析記事です。アメリカが北朝鮮よりイランを先に取り上げたのは、石油・天然ガスという交渉の糸口があったからで、それを持たない北朝鮮はより扱いにくい相手であるというのは頷ける話かなと。

また、各方面で言われ続けている話ではありますが、メンツを重んじる中国がそのメンツをつぶされても北朝鮮を最終的には見捨てない理由として、もしも北朝鮮体制崩壊が起きると中国東北部に押し寄せる難民の数は膨大になり、中国は在韓米軍との緩衝地帯を失うことになる、という読み解きも。

イランが解決(?)した今、核を巡る世界的な対立の構図はずいぶんと変わって見えるようになりました。インドとパキスタンが均衡し、中東とイスラエルの間にある一定の仕組みが働くようになると、コントロールの枠外に残るのは北朝鮮、ということになります。ISの手に核が渡らないようにするためにも、ロシア・中国を含めた体制管理(彼らがイスラム過激派に自ら核をオファーすることは大変考えにくい状況だと思いますが)に加え、やはり北朝鮮ファクターが重要になってくる、ということだろうと思います。

事態がこのまま推移するならば、向こう数年の間に北朝鮮の核を巡る状況に変化が訪れる可能性が高まっているのではないか、記事を読んでそんな感想を抱きました。