新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ハイブリッドカーを巡る未来予想図の?

少し長めの夏休みを頂いておりました。本日から本格復帰です。

The Economistは8月13日号です。米大統領選やフィリピン新政権に関する報告が目を引くところですが、後半のScience and technologyで読んでいてちょっと違和感を感じるものがあったので。

At last, the 48 showsと言うタイトルの記事は、ハイブリッドカーの技術革新として給電圧がこれまでの12ボルトから48ボルトに上がることのメリットについて報告しています。曰く、スターターの力が強くなり、トルクアシストという名の第二エンジン的な存在になるため、燃費の向上や窒素酸化物の削減などさまざまな効用が期待できる、のだそうです。いわゆるマイルドハイブリッドと言われるタイプのクルマで経済性が注目されているのだとか。

視点自体は悪くないと思うのですが、果たしてハイブリッドカー市場そのものがそういう方向に行くと言えるのか?そう感じた理由は情報ソースがAudiだったり、米Fordやその周辺の技術系の専門家あるいは米Delphi(大手部品メーカー)だったりすることによります。日本メーカー、特にトヨタのシェアが圧倒的に高いはずの市場だと思うのですが、仮にマイルドハイブリッドというコンセプトが既存のハイブリッドカーと異なるのであれば、そのあたりについても触れてほしかったかな、と。

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