新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

いずこも似たような

6月26日号のBritainでは、トップに新政権による財政再建策のあらましについての記事があります。それによると、オズボーン蔵相が明らかにした素案は付加価値税を現行の17.5%から20%へ増税し、法人税の削減(28%から25%、さらには24%まで)や歳出削減とあわせ、2014年までにGDP比7%ほどの財源を捻出しようと言うものです。興味深いのは2010年(今年です)は「まず増税から入る」というアプローチで、歳出削減効果は2011年から本格化するというプランになっていることでしょうか(考えてみれば当たり前で、今年執行される予算はすでに議会を通過し、各官庁に令達されているわけです)。

イギリスの財政赤字比率は12-13%といったところ。対外債務が8兆ドルほどあり、財政再建への圧力が高まる理由はこの辺りにあるのだと思いますが、日本にとっても参考になるお話だと思います。