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新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

認識は事実を凌ぐ、という見方

ネットでは6月25日号が流れています。

ざっと目を通して気が付いたのは、沖縄の米軍基地を巡る日米関係の変化についての記事です。アメリカ軍の軍属によって20歳の女性が殺され、この事件をきっかけとして米軍基地への反感が高まっていることは日本国内のメディアでも繰り返し伝えられているとおりだと思います。

www.economist.com

一連の動きについてThe Economistが伝え、日本のメディアには乗りにくかった話を二つほど。

その1)反対派の方のコメントとして、「風は今、こちら側に有利な向きに吹いている。でも参院選が終わればまた辺野古の工事が再開されるのではないか。」とのこと。選挙が一つの節目になる、というような読み解きをする日本のメディアは気のせいかあまり多くないように感じるのですが?

その2)「統計でみると、米軍の軍人が犯している犯罪は、犯罪発生率で言えば地元沖縄の日本人よりも低い。なのに認識は事実を凌ぐところがあり、軍属による殺人事件の後でアメリカ軍関係者に対して一か月の禁酒・禁足令が出されたが、その数週間後、非番の水兵が酒酔い運転で車を2台壊した」のだそうです。日本の報道によると、事故は禁酒期間中だったこと、ぶつけられたほうの日本人女性がケガをしたことが強調されていましたが、The Economistの書きぶりだと、ケガを負わせたことは触れられていませんし、禁酒期間中だったのかどうかも微妙です。

でも、アメリカ軍の兵士のほうが沖縄の日本人より犯罪を犯さない、なんていう統計があるんですね。ネットで見るとこんなのがありました。

matome.naver.jp

ただ、認識は事実を凌ぐという見方も確かに存在すると思います。何のために米軍基地があるのか、それにより引き起こされている諸問題はどうすれば解決できるのか、それが解決できない真因はどこにあるのか。中国・北朝鮮とのパワーバランスを考えても、普天間問題の解決にもつながる辺野古移転と基地力の強化が有力な案であることは間違いないのだろうと思います。それを阻んでいるモノについて、メディアすらも伝えない部分に大事な点が隠れているような気がして仕方がないのですが。