新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

同じことを報じても

アメリカでは、下院議員が入閣すると議員資格を失い、その議席を埋めるための選挙が行われます。ということで、つい最近行われた4つの下院補欠選挙ですが、いずれも共和党勝利する結果に終わったことは、日本でも報道されていたと思います。

www.economist.com

投票前には大統領の不人気も手伝ってか、共和党の牙城であっても民主党が勝つのでは?といった報道もあったようですが、蓋を開けてみれば僅差だったとはいえ共和党の4戦全勝に終わったことを受け、NHKなどは「踏みとどまった形」と報じました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011025071000.html

The Economistの場合、もう少し数字に踏み込んでいまして、4つの選挙区とも過去の投票実績に比較して共和党の得票率が大きく減少していることを報じています。

果たしてそれが次につながる変化なのか?については、民主党から「これは」という提案が示されているわけではない状況でもあり、まだ何とも言えない段階のようです。

ただ、今回の選挙はいずれも共和党の牙城と言われた地域だったことを考えると、踏みとどまったという結果よりもダメージが大きいのではないかと。

株価は強気な相場が続き、本来的には共和党に追い風となっていてもおかしくない状況のはずなのですが・・。この落差が何によるものなのか。巷間言われるような、メディアと政権のぎくしゃくした関係が報道のトーンにも影響しているのか、若干以上気になるところではあります。