新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

未来の電車

8月17日号のScience and technologyには、カリフォルニアの高速鉄道建設構想に関して、電気自動車でブレイクしたテスラモーターズのボスであるエロン・ムスク氏が真空の管の中を走るSFチックな鉄道を提唱しているという記事がありました。

ま、科学技術の記事とすればそれはそれで良いのでしょうけど、ユーザーの目からするともっと他に検討してほしいことがありまして、鉄道はもっと乗客本位の乗り物になってほしい、ということですね。

毎日暑い中、都内のあちこちを移動していて感じるのは、地下鉄を除く日本の鉄道では駅の暑さ対策が極めて不行き届きなことです。新幹線を含むJR線のホームがまともに外気にさらされる場所であること、混雑したホームでは、歩いている人のすぐそばを電車が走ってゆくことなど、何とかしてくれと思うことが少なくありません。最近、冷房効率を上げるためということで、東京駅に停車している電車のドアを手動開閉にしたそうですが、これなどもホームがいかに熱いかを間接的に物語る話だと思います。

エロン・ムスク氏にも提案したいことですが、ぜひ駅のホームを屋内にしてくれ、ということがありますね。電車のドアと合わせて開く昇降口から乗り込むような。そうするとホームの冷房効率も上がり、安全対策も万全になるわけで。