新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

熱を帯びる大統領候補選び

5月5日号のUnited Statesで興味を引いたのは民主党の大統領候補選びに関するコラムで、4月26日にサウスカロライナ州で行われた立会演説会と、翌日開催された魚フライを食べるパーティにおける民主党各候補の対応ぶりを報告しています。パーティの主催者は地元の民主党長老、ジェームス・クライバーン氏だったそうですが、同氏をはじめとして黒人勢力の強い同州(人口の約3割)における候補の評判は、黒人層を支持基盤とする民主党にとって国全体の評判を縮刷したものにも取れるそうです。立会演説会の評判はヒラリー・クリントン候補がぬきんでていたようですが、元々同州はジョン・エドワーズ候補の出身地でもあり(その後ノースカロライナから議員に)前回の予備選では彼が勝利していること、また黒人層の中にはバラック・オバマ候補を映画スターのように扱う聴衆も多いなど、状況は混沌たるもののようです。最近の世論調査では一時オバマ候補がクリントン候補に肉薄する場面もあったようですが、最新のデータでは依然としてクリントン候補が優勢、という情報も伝わっています。これは立会演説等本来の政策訴求における同候補の強みが結果に出ている、ということなのでしょうか。いずれにせよ、今後だんだん白熱するであろう候補者選定は目が離せないところです。