新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

ロシアの政権交代が物語るものは

3月1日号です。
Leadersではロシアの大統領交代がトップです。NHKの映像では「首相との関係は?」と問われたメドヴェージェフ新大統領が「憲法の定めるとおり」とにこりともせずに語った、という話ですが、The Economistもプーチン元大統領(新首相)と新大統領の関係については十分に慎重かつ懐疑的です。すなわち二頭制は不要な不安定の要素になる、という言い方でどちらかが残り、どちらかが去る将来を暗示しています。二頭のモデルは日本の産業界のみならず、歴史にも複数の成功事例を求めうるものですが、皇帝を権力モデルとして戴いてきたロシアでは通用しない、ということのようですね。

その他Leadersは、クルドに対するトルコの攻撃、オバマ候補の経済政策、ファンドマネージャーの儲けぶり、飢餓を救うと期待されるジャガイモについて。Lettersではオバマ候補の「公的機関の長を経験していない」とするThe Economistの批判に対して「クリントンやマケインも公的な長の職にはついていない。不公平な批判はやめろ」との意見が掲載されていました。ま、たしかに。