新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

オバマの日

8月23日号です。先週に引き続いてちょっと薄目なのは、夏休み時期だからでしょうか。
さて、久しぶりにLeadersからつぶさに見てゆくと、まずは米大統領選挙と民主党党大会におけるオバマ候補について。予備選挙で大きな州を取れなかったこと、ヒスパニックと老人と女性の支持が弱いこと、マケイン氏に確実に勝利するためにはこれらを固める必要があること。基本的に問題ない、との見方もあるかもしれませんが、やはり勝負は下駄をはいてみるまで分からない。
次は宇宙産業にかかわる技術の輸出に厳しい制限をかけるアメリカについて。だから他国がロケットを自前で作るようになり、そこにアメリカの技術は使われないようになってゆくんだ、という議論はThe Economist一流の自由貿易支持論ですね。次にグルジアをめぐる対ロ戦略について、もう一人の「ブッシュマン」(一人目はイギリスのブレア元首相。小泉元首相も?)と言われたパキスタンのムシャラフ大統領の辞任について、そして経済の崩壊がとまらないジンバブエと、本来なら大統領になっていたはずのモーバン・ツバンギライ氏そしてジンバブエの先行きについて。暴君ムガベと融和的な妥協を繰り返すことのないように、という静かなプレッシャーがツバンギライ氏にも向けられています。

http://www.economist.com/leaders/

Briefingは、オバマ候補の現状と今後について、なのですがこちらについてはあす以降。Web版の記事でおもしろかったのは「ロンドンオリンピックで見たい競技について」とそれに対する読者コメントですかね。20世紀初頭まで、「鳩撃ち」とか「ピストルによる決闘」なんていう競技もあったそうです。へえ、と思ったのは「両手槍投げ」で、どうやって投げるんだろうと思っていたところ、「まず右手で三回、その次に左手で三回」投げたんだそうで。綱引きも含めて、どれも本当にオリンピック競技だったというのはとても不思議。決闘競技は実際に撃ち合うのではなく、マネキンを撃ったようです(でなかったら死んじゃうよー)。

http://www.economist.com/daily/chartgallery/displayStory.cfm?story_id=11991176&source=features_box4