超低価格車のピンチ
8月30日号中盤あたりですが、Businessのページで目を引いたのは、インドのタタ自動車が発表した10万ルピー(2300ドル)の超低価格車「ナノ」の生産工場で起こっているトラブルについてです。インドでは珍しく共産党が政権についている西ベンガル州に工場は設置されることになったのだそうですが、そこにいる13000人を超える地権者との調整がうまく行かず(あまりうまく行きそうな数ではないですね、そもそも)、共産党政権が肝いりで招いたプロジェクトだというのにタタ自動車は「招かれていないなら撤退する」ことも辞さない状況とか。このままでは10月の初出荷は難しいのでは?というのがThe Economistの観測です。
ちなみに同州は、レーニンやホーチミンの名前を冠した道路があることで有名ですが、同時に三菱化学など、日本のメーカーのいくつかが進出している先でもあります。
http://www.economist.com/business/displaystory.cfm?story_id=12010079