新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

あのIMFが。

5月2日号、Economic focusは、国際金融機関の代表選手たるIMFを引き合いに、かつて緊縮財政を念仏のように唱えていた時代から、ケインズ経済的な財政出動に対して柔軟になった、いやむしろ積極的に使うようになったとの変化について論じています。読者コメントにもあるとおり、デフレ危機の中でどれだけ経済の収縮に待ったをかけられるかという視点で見れば、あながちおかしな話ではないと思われるのですが、やはり無節操な公共支出の膨張には大きな不安を感じざるを得ません。公的債務が雪だるま式に増えている、いやもしかすると雪崩や津波のように私たちや子孫の未来を覆い尽くしている、ように感じるのは私だけでしょうか。未来への閉塞感をもたらす、それが何より大きな原因になっているような気がして仕方ありません。