新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

核融合プロジェクト融合せず

7月24日号のScience and technologyには、予算不足が懸念される国際核熱実験炉プロジェクトと、欧州の視点から見たその問題点についての記事が載っています。EUプラス日本を含む6カ国で構成されるプロジェクトは集中予算管理方式をとらず、各国がその持分予算で責任範囲に関する自国からの調達を進めるという方法を取っていて、結果として重複が発生しやすくなっているのだとか。この件を巡っては誘致段階で日本とフランスが激しいつばぜり合いを演じて、最終的にはフランスへと決まった経緯があったと承知していますが、そのときの影響なのでしょうかね。

EUは、他のプロジェクトを後回しにしてこちらへ予算をつける検討をしているそうで、だとすると他のプロジェクトがとんだとばっちりを受けることになるのでしょうか。日本も必ずしも予算潤沢でない中、大きな声をあげにくい状況ではないかと思いますが、将来のエネルギー問題を考える上で重要な案件であることに変わりはなさそうです。抜本的解決策はありうるのでしょうか。