新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

円高と介入

9月18日号のFinance and economicsには先日の日本政府による為替市場への介入に関する記事が出ていました。結論的にはあまり歓迎されておらず、アメリカ経済を輸出主導で回復させるために(ヨーロッパも一緒かもしれませんが)ならないというホンネに加えて、為替操作では批判の的となっている中国に対して、G7の国が自ら為替操作をしたのでは説得力が弱まる、というのがThe Economistのご意見です。

ポール・クルーグマンが言うように、「皆が輸出主導の経済を唱えるなら、もうひとつ地球が必要だ」という状況になりつつあるのかもしれません。ビッグマック・インデックスも良いですが、ここはひとつ科学的に議論できるような購買力平価に基づいた為替査定を議論すべきところではないかと。