注目される理由
ネットでは、2月26日号が流れています。その目次を見て、えっと思ったのがLeadersに載っている日本の銀行についての記事でした。今頃何で、どうして日本の銀行がThe EconomistのLeadersで注目されるんだ!?
ちょっと不思議な思いで記事を読んでみました。すると見えてきたのが不良債権を抱えて途方に暮れる米欧の銀行にしても、バブルをわが世の春とばかりに体質改善をおきざりにしている中国の銀行にしても、変化に対応して生き残るという意味に絞って言えば、実は日本の銀行セクターがお手本になるという、The Economistならではの読み解きが塗りこめられていたことでした。
確かに、リーマンショック後は低収益と不良債権に悩まされ、かつてロックフェラーセンターを買い占めたころに比べると、海外と言ってもそのスケールが小さかったり、依然として先行き不透明な部分も多いわけです。それがお手本とは?
答えは簡単で、日本は危機を乗り越えた意味から米欧の銀行にとっては運営ノウハウを習うべき、またバブルを経験した意味から中国の銀行にとっては不良債権の発生予防方法を習うべき、というお話です。
日本では金融機関なんて、旧態依然たるものの代名詞だったりもしますが、こんなところで意外にも受けてたりするなんて、知りませんでした。