新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

金の卵を産むガチョウ

6月18日号のBusinessには、ケイタイ6億台(!)の巨大市場、インドを巡るオペレータ間の激しい競争と、なかなか上手くゆかない行政の対応についての記事があります。曰く、貧民でも手の届くところまで価格が落ち込み、大手と言えども厳しい採算を強いられていること、曰く、10社を超える過当競争で第2世代の電波割り当てでは小規模オペレータにもある程度の割り当てがあったところ、第3世代では大手中心に割り振られたため、多くのユーザーがオペレータを変えないと最新技術が使えない状況になりつつあること。

やはりというか何というか、許認可を巡る汚職もつきもののようで、第2世代の割り当てがなぜ多くの小規模オペレータに渡ったか、といったあたりにも見えない意思決定プロセスについての批判が込められているようです。技術革新への対応を通じてこのような土壌が改善されるか?という問いに対してThe Economistは「金の卵を産むガチョウは誰も手放さないだろう」ということで悲観視しています。

インドに居る友人が、コストの安さに幸せを感じることもあるが、できれば早く卒業したい、というメールをくれました。ま、わからなくもない話かな、と思いましたので付記します。