新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

にわたま論議

11月5日号のBusinessには、日本の雇用環境と進まない女性登用に関する話題が載っています。何も目新しいものはなく、またぞろThe Economistお得意の皮肉交じりの記事といえばそうなのですが、読者コメントに複数の日本人から、それもしっかりとした洞察に基づく意見が出されていたのが目につきました。

曰く、教育を含む構造的な問題であること、また、部分最適を追究することは特異な日本人だが構造変革に対しては極めて保守的であったことなど。また別の方(女性)からは、日本の家庭における女性への待遇が、働いているとそうでないにかかわらず家事を押し付けられる状態は変わっていないことなどについても発言がありました。

最近、仕事で男女の能力差・仕事に対する取り組み方の差について実感する出来事があったのですが、結論から言うと、女性の側には男性と違って何か視野を狭くする要素が働いているような心証がありました。それが女性の「能力」によるものなのか、あるいはそのような能力の女性を雇用しなくてはならない「環境」によるものなのか判りませんでしたが、おそらくはその両要素がありえて、その両方を解決してゆかない限り、使用者側から見た差異はなかなか解決できないのではないか、と感じたのですが。だとしたら鶏と卵のいずれを先に?と言う話になるような気がします。いやどっちでも、やれるほうからやれば良いんですけどね。