新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

子供の貧困

5月14日号のAsiaには、右肩上がりに増加する日本の子供の貧困に関する報告記事が出ています。2012年の統計ではその比率が16%を超え、日本のメディアでも取り上げられたことはよく知られていると思います。今になってThe Economistが取り上げることの意味は何かと考えると、それから4年も経つのに改善の兆しがないことへの警鐘、というようなものではないかと。

慢性的な貧困に夢をすら奪われるというような時代を子供たちに過ごさせてはいけない、世の大人たちにはその覚悟が足りているのか?と問われているような気がして仕方がないのですが。

実際どうなの?という視点からの検証も、国内メディアの追及が甘いことなど、突っ込みは不十分な気がしますし。

結論的に言うと、日本について課題は多くとも明日を信じられる国、であってほしいと私は思うわけで、老人ばかりにカネを使い続けたことのツケ回しをどうするのか、子供の貧困を呼び起こしている真因の追究は、本気で考えるべき重要な課題であるような気がしています。