新 The Economistを読むブログ

イギリスの週刊誌 The Economistを読んでひとこと

言ってみればそもそも論

3月27日号のBusinessは、国際光ケーブルの敷設が完了したケニアについて、コールセンターなど所謂BPO(Business Process Outsourcing)のビジネスチャンスが訪れる可能性を論じています。問題は政府の体制が整っていないこと、道路などインフラの貧弱さ、そして安定しない電力供給だそうですが、現在存在している小規模なコールセンターを集約することが出来れば、新たなビジネスモデルの構築にも繋がるのではないか、というThe Economistにしては珍しい(?)やや楽観的な内容になっています。

で、読者のコメントはと言うとアフリカの腐敗政治が障害になるだろうと言う見方と、顧客志向のサービスに注意が向かないオペレータの資質が問題ではないかと言う意見がありまして、現状どちらも正鵠を得た見方だろうと思います。なんとかこれらを克服しないことには未来なんか開けるはずはない、ということは皆判っているはずなんですけどね。新しい何かについて話していても、結局そもそも論に帰着せざるを得なくなる、ここがかの地への取り組みを考える上で最大の障壁になっているような奇がします。